自助の精神
by 中村 仁 / 2013.07.30
FROM:中村 仁
大阪の自宅より・・・
今日、部屋を掃除していたとき、ある本がころころと転がって落ちてきました。
・サミュエル・スマイルズの「自助論」
「なつかしいなぁ」
この本に出会ったのは、大学受験で2浪目に入ってしばらくしてからのことでした。大学受験は思い出がたくさんあります。▼15戦 2勝13敗 これは私の大学受験の結果です。よくこんなに試験を受けさせてもらったものです。お金がかかるのに。
両親に感謝ですね。しかもこの2勝は、14戦、15戦目の勝利です。13連敗で泥水すすりながら、やっと掴んだ進路先だったのです。この13連敗中、
「お前、浪人してるの?だっさー」
「お前なんか無理だって」
「・・・だからお前は」
会う人会う人に、このようなことをよく言われました。今から考えると、他人様が私なんかのために、こんなに親身になって心配の言葉をかけてくださったなと逆にありがたくなってきました。(皮肉じゃないですよ)とはいっても、当時は2浪目でしたので、プレッシャーでそんな言葉を気にする余裕もありませんでしたが・・・
大学受験予備校の模擬試験でも、志望校への合格可能性がDかE判定しかもらえていませんでした。判定結果をもらった帰りに、とぼとぼと歩いてに寄った難波の書店で出会ったのが、冒頭でご紹介した自助論でした。
「人生は自分の手でしか開けない」
表紙にのっていた言葉に、何かすがるような気持ちがあったのかもしれません。即購入し、何度も何度も読みました。大学在学中の4年間も合わせると、200回近く読んだかもしれません。今日の内容は、何か特別に伝えたい思いがあるわけではないのですが、この本を読むことで、何事も自分次第なんだなーと改めて実感できたので、オススメしています。
私がコピーライティングの勉強を始めたのも、何か専門的なスキルがあれば、自分の人生を自分でコントロールできるのではないか?少なくとも、その領域を広げられるかもしれない。このように思ったからなんです。スキルがあれば、食べていけるだろうし、上司の機嫌をうかがって生活する必要もなくなります。
会社がどうなろうと、お金の心配もしなくてすみます。このような生き方が正しいのかは人によるかもしれません。しかし、少なくとも私はおかげさまで、他人に人生をコントロールされる可能性は以前より低くはなってきたように思います。スキルに限りませんが、精神的な自立にも大変役立つ本です。オススメですよ。今日もビジネスを楽しみましょう。