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中村仁がマーケティングに悩む
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真似しようとする姿勢は大切

by 中村 仁 / 2013.08.01

FROM:中村 仁

八尾のサンマルクカフェより・・・

 

月が明けると、複数のニュースレターが自宅に届きます。マーケティングやコピーに関するものが多いのですが、届くとワクワクが止まらなくなってしまうんです。そして、全力で自転車を漕いで喫茶店に駆け込み、周りの声シャットアウトして集中できる環境を整えます。

 

それから2時間は静寂の時間です。

 

紙とペンの音だけが「シャっ、シャっ」「カリカリ」とひびきます。気づくと、目の前には来月クライアントに使える紙の山が出来上がるのです。どのニュースレターも、その道のプロが試行錯誤した上で効果が実証されたものばかりですからね。いわば宝の山です。

 

クライアントを思い浮かべて紙に書いていくと、不思議とアイデアがぽんぽん浮かんできます。とはいえ、紹介されている事例は、自分のビジネスと関連があるものばかりとは限りません。

 

たとえば、

 

▽紳士服店のキャンペーン事例、

 

▽ネジの製造を請け負う工場が使ったセールスレターの事例

 

▽大企業のホテルがお客さんを呼び込む事例

 

ちなみに、私の仕事はコピーライティングを中心にマーケティングを使って、企業様の売上アップをサポートをすることです。これだけみると、ニュースレターに載っている内容が使えそうに思えないですよね?実際に、このようなニュースレターを読むと、たいていの方がこう言います。

 

「うちのビジネスは特別だから」

 

「うちには合わないよ」

 

確かに、成功した人の事例をそのままマネしても上手くいかないことはままあります。特に、フェーズが全く異なるのに工夫せずに真似した場合とか。私の経験で恐縮ですが、マーケティングだけを上手く取り組めば、セールスは不要だと思っていた時期があります。(先月の話ですよ)

 

しかし、ポジショニングを明確にして、それに関連するブランディングを行って初めて見込み客から指名発注がくるようになります。そのフェーズを飛び越えて、マーケティングさえできれば、相手から手を挙げてもらえるなんて状況は起こりえません。

 

こういう状況で真似をして失敗することはあるにはあるんです。しかし、

 

・売っているものが異なるから、

・ターゲットが異なるから

・そもそもうちはそんな業界ではないから

 

このような理由で、せっかく宝の山を前にしているにもかかわらず、思考を硬直させることは、大きな機会損失を招いていると言わざるを得ません。真似できることは必ずあるはずです。思考を硬直させたまま、自分と同じ業界でやっている手法を真似しますか?

 

同業種で合っても、地域が違っていて競合にならないのであれば、その方の成功事例を自社に取り入れることは有用でしょう。しかし、たいていの方はそこまでしていませんし、自分と直接の競合と同じことをしても、ユニークではありません。

 

見込み客はいつもあなたに質問をしています。

 

「他にも同じようなお店があるのにもかかわらず、

どうしてあなたのサービス/オファー/ビジネスを利用しないといけないのでしょうか?」

 

この質問に対する答えを用意しておく必要があるのです。他業界では当たり前に成功している手法を取り入れると、この答えを作るヒントを得ることができます。他業界だけでなく、昔の事例を使ってもよいですし、海外事例を使うのも手でしょう。

 

ユニークかつ、見込み客に求められていることを見つけることができれば、強力なUSPにもなります。マクドナルドが銀行業界で取り入れていたドライブスルーを取り入れたことも、ユニークでしたし、それが強みになりました。柔軟に自分のビジネスに取り入れようという姿勢を持つことは、ビジネスをブレークスルーさせる鍵となると思うのですがいかがでしょうか?

 

今日もビジネスを楽しみましょう。

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