恐怖は行動の最中に消える 後編
by 中村 仁 / 2014.08.08
FROM:中村 仁
大阪の自宅より・・・
昨日、ブラジルへ行った当時の話をしました。プロとの練習試合に出る前ビビっていてその後どうなったか?というところでしたね。
恐怖は行動の最中に消える 前編
bit.ly/1uokjoD
実は、試合に出て10秒後、私の10m前にボールが転がってきたのです。私は左サイドにいました。追いつけばゴール前にセンターリングをあげる大チャンスです。全力で走りました。追いかけました。
すると、突然「ドーン・・・」
気づいたら、2mくらい吹っ飛ばされてました。ブラジル人があからさまに突進して私の肩を吹っ飛ばしたのです。
「おおっー、なんだ」
その後、しばらく脳震盪。日本人が出るだけで嫌悪感を示す人もいますからね。ブラジルの洗礼をまともに食らわされたわけです。明らかに悪意ありましたよ。フラフラとしながらも、やることやらないと次の機会がないので必死で走ります。
相変わらず相手はわざと倒そうとしたり、悪口言ってきたり、(言葉わからないけど)いろいろでした。もう必死なので、何も考える余裕がなく、全力で走っていたのですが、途中であることに気がついたのです。
試合に出る前に感じていた恐怖感はもうどこにもなくなっていたことに。
脳震盪を起こしてから、何も考える余裕がなく必死で走るしかなかったからでしょう。もし、吹っ飛ばされるというアクシデントがなければずっとビビっていたのかもしれません。
でも、全力で行動を起こしている最中には、怖さはなくなります。怖いのは一瞬。ブラジルという国は不思議なところで、日本人が活躍すると、ブラジル人が活躍するとき以上に、声援をくれるんですよ。
いいプレーすると、「いいぞ、日本人」と言ってくれました。楽しかったですね。もちろん、失敗するとブラジル人が失敗したとき以上に叱責されるのですが・・・
この試合の経験からわかったことがあります。恐怖は行動する前にピークを迎えるのだと、踏み出してしまえば、あとはどうとでもなるのだと。にもかかわらず、私を含め多くの人が恐怖や不安から最初の一歩を踏み出すチャンスを失っているように思います。
ホンの一瞬の恐怖に打ち勝てば、全く別の世界が広がっているのに・・・。
コピーライティングでも、ニュースレターでも、ダイレクトメールでもなんでもそうです。やってみたいな、いいなと思いながらも、不安が先に立って躊躇してしまう。
これまで同じように恐怖を覚え、何度もピッチの前で尻込みしチャンスを逃してきたのではないだろうか?
「行動の最中には恐怖は消える」
私がブラジルで学んだ大きな教訓でした。あなたはどうでしょうか?ピッチの前で思い悩みチャンスを逃している、あるいは逃がしてきたことはどんなことでしょうか?
ほんの一瞬の恐怖を超えグラウンドに出れば、別の世界が待っています。踏み出してみますか?それとも?