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『ハゲタカ』を見て感じたこと

by 中村 仁 / 2015.09.16

From:中村 仁
東京のとあるホテルより・・・

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 「誰かが言った。人生の悲劇はふたつしかない。
 ひとつは金のない悲劇。そしてもうひとつは金のある悲劇」

 「世の中は金だ。金が悲劇を生む」

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■最近、

 『ハゲタカ』(映画、小説、テレビドラマ版)
 をすべて見返していました。

 ご存知ない方のために
 ざくっと説明すると、

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 不良債権を抱え瀕死状態にある企業の株や債券を買い叩き、
 手中に収めた企業を再生し莫大な利益をあげる、

 それがバルチャー(ハゲタカ)・ビジネスだ。
 ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、不景気に苦しむ日本に舞い戻り、
 強烈な妨害や反発を受けながらも、次々と企業買収の成果を上げていった。

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 というお話。

■冒頭の台詞も、
 ハゲタカに出てくるものです。

 映画も公開当時(2009年)見に行きました。

 玉山鉄二、柴田恭平、大森南朋が
 良い味出しているんですよ。

 テレビドラマ版での宇崎竜童さんの
 演技も圧巻ですぞ。

 中小企業の社長(旅館経営ですけど)が
 資金繰りで苦しむ様子をビビットに演じてくれてます。

 最後が涙なくては見れない・・・。

■読み返していて改めて感じたのですが、
 知らないと想像すらできないことが世の中なあるのだなぁーと。

 たとえば、

 社長が資金繰りで苦しくなった場合、
 金策にかけずり回ったりするのをご存知の会社員さんどの程度いますか?

 従業員の分を支払うために、
 当然自分の給料も取らないこともあるんですよ。

■ご自分で経験するか、
 勤めている会社の社長が金策にかけずり回っているなら、
 気持ちもわかるかもしれませんが、

 まぁ、多くはないでしょう。

 従業員と社長は立場が違うので、
 リアルに感じるのは難しいかもしれないですけど。

 
 私も会社員のとき、
 わかりませんでした。

■体験しないまでも、
 何かで読む、あるいは、誰かに聞くなりするなりするだけでも、

 相手の立場にたってものを考えることができる
 シミュレーションとなるのではないでしょうか?

 人の一生は短い。

 すべてを自分で体験することはできないので、
 他人の体験、経験を借りるのもありです。

■むしろ、普段からシミュレーション 
 しておかなければ、

 何かが起こった際、
 想像力の欠如による失策でどれほど
 損をしてしまうことか。

 会社経営に限ったことではなく、
 人生全般に言えることかもしれません。
 

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