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起業という選択肢

by 中村 仁 / 2013.08.01

FROM:中村 仁

大阪の自宅より・・・・

 

「中村さん、儲かっているんでしょ。おごってくださいよ。俺も独立しようかなぁー」

 

先日、久しぶりに会った知り合いから、こんなことを言われました。いろいろ話してわかったのですが、起業家は華やかに見えるそうです。特に、私のように一人で仕事をしているタイプは、身軽で自由なライフスタイルを謳歌しているように映るのかもしれません。

 

さて、真実はどうでしょうか?起業すると、安定したお給料はなくなりますよね。稼ぐ力があれば収入は青天井ですが、起業したての頃は、お客様から仕事を獲得しないと生活が立ち行かなくなります。多くの方が、集客とお金の不安を抱えることが多いのではないでしょうか?(もちろん例外はいますが)

 

労働時間は会社員時代の数倍になり土日の休日はとれません。ご家族がいると、当然その時間も犠牲になることもあるでしょう。営業するにしても、会社の看板がなくなります。会社ではなくあなたに仕事が依頼されるのです。

 

精神的プレッシャーと責任は、想像を絶するレベルになることは容易に想像できますよね?しかも、想定外が日常茶飯事だったりするから不思議なものです。成果が出なければ、失敗=即レッドカード退場。イメージとしてはこんな感じでしょう。(私の仕事はすべて数字で出るから特にそうなんです)

 

経営者は孤独ということもよく言われます。ある起業家向けのコピーの中で、社長は孤独である旨書いたことがありますが、当時は会社員であったためか、あまり共感できていませんでした。しかし、今ならよく理解できます。

 

たとえ売上が落ち込んだとしても、仕事でトラブルを抱えた場合であっても、おいそれと誰かに相談できるわけでもなく、夜も眠れない日々が続くこともありますし、ラジオを大音量にして気を紛らわせる日々が長く続くかもしれないのです。こんな日々を数年続けても、会社の生存率は1年だか3年だかで9割近くがつぶれてしまう時代です。

 

たとえこのような生活を送ることになったとしても、起業したいことがあるというのであれば、ためらうことなく一歩踏み出してみるのがよいんじゃないでしょうか?私はできなかったことですが、会社員時代に、徹底した準備をすることで、ある程度のリスク管理はできるかもしれません。

 

起業1年目が一番大変だという話は聞いていたので、まさに現場で日々生々しい体験をしている当事者が感じたことを書いてみました。結論的に言うと、それでも楽しくてしょうがないといったところですけどね。今日もビジネスを楽しみましょう。

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