なぜ、人がやらないことをやると面白いことが起こるのか?
by 中村 仁 / 2013.04.02
FROM:中村 仁
大阪の自宅より・・・vol_333
ある晴れた日、時刻は午後15:00。いつものように八尾のスタバでキャラメルマキアートを飲みつつ落ち着いていると、「カリ、カリ、カリ」不思議な音がどこからともなく聞こえています。なんの音でしょうか?
「カリ、カリ、カリ」私がボールペンで手紙を書いている音なのですが・・・今ちょうど、著者に手紙を書いていました。実は、この手紙がきっかけで、面白いことが起きたのです。今日はその話をしてみたいと思います・・・
私はこれまで数多くの本を読んできました。おかげさまで書籍から大いに学び成長したと思います。先人が何十年とかけて試行錯誤して得たノウハウを、たった1,500円程度で我々は知ることができるのですから、本ってお得ですよね?我々は本を書いてくれている著者にすごくお世話になっているわけです。
そこで、感謝の気持ちを著者に伝えるため、本の感想をお伝えしようと思いました。手書きでのお手紙で!
これはセールスのために始めたわけではありません。人脈を増やすために始めたわけでもありません。ただ、素晴らしいコンテンツを提供してくださった著者の方にお礼を述べたいという目的で始めたのです。
今は、3日に1通くらいのペースで1通書き上げて送っています。
せっかく書くわけですから、確実に読んでいただきたいじゃないですか?そう考えると、職業病が発病しました。
ほとんどの人が著者に感想を送りません。欲しいと思っているのに・・・
まず、セールスレターを作る時と同じ要領でリサーチを開始しました。相手の方がどんな方かわかれば、何を書いたら伝わるかイメージしやすいですからね。
「著者は出版しても、読者から返事をもらうことはほとんどない。メールだと10通。手紙が来ても1~2通」本の内容や売れ行きによって変動はありますが、このようなお話しを著者の方からお聞きしていました。出版してもあんまり反応ないみたいなんですよ。(マーケティングをしてれば別かもしれませんけど。はがきの挟み込みとか)
また、著者は大変忙しい。セミナーか何かで、もし半日ほどPCから離れたら30~50件ほどメールがたまるのは当たり前なんだそうです。まぁ、これは私のクライアントに著者が多かったので、だいたい把握していたことではありますが。
これらのリサーチから、手書きの手紙をお送りすれば、メールに埋もれないことはわかりました。あとは、忙しさで最後まで読んでもらえないことを避けるため、手紙にある仕掛けも施し続きを読んでもらえるようにしました。(3Dメールみたいなものです)
そして、ライティング作業に入ると、あることを実感することに・・・
「手書きは腕が痛い」とにかくめっちゃ痛いんですよ。「あぁー、もう、パソコンにしようかなー」何度こう思ったことか。なかなか手書きで手紙を書く機会なんてないですからね。でも、手書きで書くことに意味があることはわかっていましたから。頑張ってなんとか書き上げ無事郵送しました。
私がやったのはここまでです。
書籍への感想を書いたのは、著者の方に感謝の思いを伝えることが目的です。見返りを期待していたわけでもないですし、反応があるかどうかはこちらではコントロールできることではありません。コントロールできないことに執着しないのが私のポリシーですし。しかし、
なんと驚く現象が起こったのです。それは・・・
蓋を開けてみると、ご丁寧にお礼のメールをくださる方や、ご自分のメディアで私のことを紹介してくださる方までいらっしゃいました。
「感銘を受けました」
「勇気づけられました」
「嬉しくて昇天しそう!」
このようなコメントをいただいたのです。
こちらの思いが無事に伝わったようでよかった。手間をかけ、気持ちを込めた分だけ相手に気持ちが届く。手紙という原始的な方法ですが、これがコピーライティングの原点です。大事なことに気が付くことができました。
P.P.S
手紙を書くのが習慣になりましたので、書籍で勉強を続ける限り、もしかすると一生続けるかもしれません。ただ、何通書くとか目標を決めると、感銘を受けていない本にも手紙を書く恐れがあるのであえて決めずに・・・