食えないバカになるな!
by 中村 仁 / 2017.10.09
専門分野をいくら学んでも、イノベーションが起こるようなアイデアを思いつき実行できる人間にはなれない・・・。
と、気づいてしまったのが約3年前。
独立当時に得たいと考えていた専門分野を磨き、設定していた目標も多くの方の応援もあり達成することができました。
その後、私には次なるワクワクするビジョンがありませんでした。
あなたが会社員か起業家なのかはわかりません。
お金を稼いで生活しているなら、何かに関して専門分野をお持ちではないでしょうか。
専門分野のおかげで食べて行くことはできているとして、では、もし、本当に生きたい人生を歩むためには、これ以上専門分野を極めても到達できないとしたらどうでしょうか
人には、縦軸と横軸の成長があると思っています。
人生のコントロール感を失わない人生を歩むための地図をマトリク
まず縦軸の成長分野。つまり、あなたの専門知識です。
たとえば、
コピーライティング、コーチング、マーケティング、
営業、セミナー、プレゼン、読書、早起き、英語等々、
まずは食べて行かねばなりません。
他に負けない尖った武器があるなら、それを追求すればするほど縦軸は長くなります。
専門分野は一つに限る必要もないので、もしかすると、複数のものを縦軸に置くことができる人もいることでしょう。
縦軸の専門分野は、食べて行くために必要な必須の武器だと考えています。
教育と言い換えてもいいかもしれない。
絶対に必要だし、最初に取り組むべきことだと考えています。
しかし、それで人生は楽しいか?
歴史をひもとくと、衣食住が安定すると、国の偉い人は図書館や美術館を作ったり、人生を謳歌するための「智」を求めるようになります。
マトリクスで言うと、縦に専門分野、そして、横に伸びる成長軸として「教養」を置いています。
自分の頭で考え、自分で人生を切り開きコントロール感を得るための知恵です。
先日、出口治明さんの塾で教えてもらったことがあります。
以前、政治家の森さんが、「無党派層は選挙に行かないで家で寝ていて欲しい」と言って、失言したことがありました。
無党派層が選挙に行き、たった10%投票率が上がれば講演会や組織票の力はなくなるんだそうです。
私からすると、「正直な人だなぁー」と思いました(笑)。
でも、我々は、「選挙なんて行っても無駄だろ?」と思っています。
すべては勉強していないから。
このように、教養という名の知恵があるかどうかで、多方面で物事を見ることができ、自分の頭で物事を考え、人生が豊かにする武器とすることもできます。
縦軸を極めてお金を得て、横軸にも力を入れて人生の精神的な充足も得る。
マトリクスをまとめると、
専門分野(教育):高 教養:高=教養人
⇒仕事で結果を出すのももちろん、
深みがあると言った方がいいでしょうか。
専門分野(教育):高 教養:低=仕事バカ
⇒仕事以外話題がなく(戦後はよかったんだけど)、人としての幅が・・・
パートナーシップが破綻しているケースをよく見ます。
あと、
専門分野(教育):低 教養:高=趣味人(趣味がオタク化した場合、例外があります)
⇒教養のない私にとっては、師匠になる人がたくさんいます。
専門分野(教育):低 教養:低=食えないバカ
⇒闇金ウシジマくん、カイジによく出て来る人
全くもって私の独断と偏見で選択した生き方の一形態です(汗)。
強引すぎるわけかただなぁーと書いていて思います。
上から順に、良い悪いではありませんよ。
食えないのは避けたいので最後のはごめんこうむりたいですが。
環境によっては、勉強したくても出来ない人もいます。
そういう人に対して言っているわけではありません。
『竜馬が行く』を見ていると、坂本龍馬には勤王の志士と呼ばれた人たちと比べて学がありませんでした。
しかし、直に教養人と会い(たとえば、勝海舟とか)、教養を深めていたからこそ、思考の枠の外にあるアイデアを思いつくことができたのではないでしょうか?
彼の大法螺(ビジョン)は、多くの人の度肝を抜くことが多かったようです。
実際に、実行していますから説得力があります。
では、4つのマトリクスのうち、最初はどこを目指せばよいのでしょうか?
みんな最初は、専門分野(教育):低 教養:低=食えない人です。
一足飛びに、専門分野(教育):高 教養:高=教養人になれればいいですけど、現実的には難しい。
先に食べて行かなきゃならないので、まずは、専門分野(教育):高 教養:低=仕事バカを目指すことをおすすめします。
ある程度食べられるようになって、時間が作れるようになったら、専門分野(教育):高 教養:高=教養人になれるよう、10年、
あくまで生き方の一つです。強要するつもりはありません。
先日、出口さんの塾に参加していて、何を質問されても、
「そうそう、私、
生き方は人それぞれ。
でも、どんな生き方があるのかわからなければ、選びようがありません。
これを気に、自分がどんな一生を送りたいのか?
考え言語化してみるのもありかもしれませんね。