脳の鎖国野郎
by 中村 仁 / 2017.09.04
■17歳のとき、ブラジルにサッカー留学してあることに気づきました。
何に気づいたかと言うと、自分が日本人であることにです。
海外に行くと「おい、日本人」と呼ばれるんです(汗)。
自分が日本人だと知っていたけど、本当に実感したのは海外に出て外の人や文化に触れて、違いを肌で感じてから。
■初めて世界の中で自分の立ち位置に気づけたような気がしました。
「おい、日本人」から次第に、「へい、ジャポネ。服くれ」に変化していきましたけど(汗)。
ちなみに、上記言葉をかけてきた男に服を盗られたんです。
当時の家庭教師にプレゼントしてもらった大事な服を~。
あとからわかったことは、彼はブラジル人ではなく、17歳以下のナイジェリア代表(自称)だったんですけどね・・・・なぜ、ブラジルに?(笑)
■一方で、逆に周りとの情報を遮断してしまったためにもったいないことになったケースもあります。
日本史でいえば「鎖国」とか典型。
海外との面と向かった(裏では4つの窓口あったけど)交易をしなかったために、産業革命後のヨーロッパと、様々な面で差がついてしまいました。
■特に、秀忠・家光くらいから鎖国が激しくなりましたね・・・。
藩を越えての交流もできないんですよ。
吉田松陰とか坂本龍馬も脱藩しています。
農民が藩を行き来できないのであれば、特定の藩が凶作になったら飢饉に直結したんじゃないかな?
歴史上一番身長が低い時代なのもうなずける・・・。
■情報を摂取をしないと、過剰な恐怖を抱いて誤った判断をしかねません。
起業するチャンスを得て、家族に相談した際・・・
「そんなうまい話があるわけない。今のままで儲ける事なく税金分だけでいいでしょう。騙されてる、失敗する。お前はいつもそうだから。」
■と言われたらどうしますか?
「そうかもな。自分には無理だよな」と思う人もいるかもしれません。
本当なのでしょうか?
情報を取りにいっていれば、異なる意思決定をしていたのかもしれません。
■どんな情報を持っているかで、意思決定が代わり、人生も変わります。
なぜ、こんな話を長々としたのかと言うと、コンサルタントも情報の仕入れを命とする業種だからです。
コンサルタントは、脳に常に情報を仕入れないと間違った判断をしてしまいかねません。
コンサルタントだけならまだ良くても、クライアントの意思決定に必要な判断基準を提示するのもコンサルタントの仕事です。
■コンサルタントが情報を持っていないために、誤った判断をクライアントにしたらどうでしょう?
目も当てられませんよね?
にもかかわらず、コンサルタント、あるいはコンサルタント志望で全く仕入れをしない人がいます。
私は「脳の鎖国野郎」と呼んでます。
■コンサルタントとしてのあり方も、集客方法もスキルもすべてが仕入れから形作られます。
仕入れをしないと、大真面目に竹槍で戦車に飛びかかることになってしまいかねません。
あなたが「脳の鎖国野郎」にならないためには、今、あなたに必要な情報はなんでしょうか?