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清里合宿での気づき(2)

by 中村 仁 / 2017.10.31

昨日、件名に清里合宿での気づき(1)とタイトルをつけた手前、(2)が必要なことに気がつきました(汗)。

むむぅー。このネタでいくか。


実は、最近オフィスを引っ越したのです。

数百冊あった家の本を無事に運び出すことができました。


実は、前の家では、
部屋中に本が散乱していましてね・・・。

本屋に行くと、
「おっ、これは読むねぇー」とかいってどんどん買い込むわけです。

1日1冊程度読んでいるとはいえ、
買うペースの方がはるかに早いのでどんどん部屋に貯まっていきます。

読んでない本が増えれば増えるほど、
ストレスが貯まることってありませんか?

私はよくあります。


部屋がぐちゃぐちゃなときは、
頭の中も整理できておらずハイパフォーマンスが発揮できないんですよね。

私だけかもしれませんけど。
もちろん、今は違いますよ。

部屋に入ると、どこにどの本がしまってあって、
何が足りないのか?一瞬で把握できます。

とにかく本が整理され、
自分の頭もずっきりとした気分になります。

実は・・・本棚があるからなんです(当たり前か)。


各本棚には、


△専門書(中でもコンサル、コピー、マーケティング、営業)


△一般ビジネス書


△教養書(歴史、文学、芸術)


△小説


と、上手く本棚ごとにカテゴライズされています。


そのため、
「コンサルティングの分野について、最新の本を読めてないなぁー」と、本棚を見るだけで、ボトルネックが一目でわかるわけです。

コンサルティングをやっているときも、
クライアントに同じことをしていたなと思い出しました。

クライアントは、
目の前で起こっている不都合な現象がわかっていても、その現象の原因までは把握できていません。

本の種類(枝葉)についてずっと語っていて、
正しい本棚(本質)にしまえていないのであれば、間違った原因に基づいた解決策をコンサルタントは提示してしまうかもしれません。

何が真の課題で、
何が瑣末な課題かごちゃごちゃになってしまうと、問題解決につながりませんよね?

我々の仕事は、
クライアントの本棚作りにあります。

クライアントの話す内容が具体的すぎる場合、
抽象度を上げて本そのものではなく、本棚を提示する必要があるのではないでしょうか?

たとえば、


クライアント:
「売上げが上がらないんです。
どうしてもすぐ上げたいです。○○をやりたいです。」(○○が本)

中村

「○○いいと思います。Aさんがビジョンに近づくために、
お金以外で重要だと考えている指標はありますか?」(指標が本棚)

クライアント:
「家族で過ごす時間です。
これがないとお金あっても意味ありません」

中村

「○○するのにどのくらいの工数かかりそうですか?」


クライアント:
「平日は目の前の仕事があるので、
土日一杯使うことになります・・・・あっ」

目の前にある本の話し(売上げアップの施策)
ばかりしていては、真の問題(家族と過ごす時間は削らない)が特定されることはありません。

クライアントにとってどの本棚が大切か?
本ではなく棚から作っていくと、本当に必要な本は何か?見えてきます。

上記の例で言うと、
家族と過ごす時間を減らすことなく、○○というサービスに取り組んで売上げを上げるにはどうしたらよいか?

きっとテーマは変わるのではないでしょうか?


本を入れる前に本棚は合っているのか?
見極めてみてください。

今日お話した理論を
「本棚理論」と名前をつけたのは、先日清里合宿でお世話になった和仁達也先生です。

合宿ではこの本棚理論に
みんな感嘆の声をあげていました。

当たり前にやっていることに名前をつけて見える化する和仁先生の着眼点に脱帽です。

「本棚理論」は、どの分野でも応用できます。


私はコンサルティングで使えると思ったので、
オリジナルで事例を作ってみました。

正しく本棚理論を伝えられているか
若干微妙ですけど(笑)。

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