時間管理術?
by 中村 仁 / 2017.08.29
■「どうやったら1日1冊本が読めるのですか?時間管理術を教えてください」
と、クライアントから質問をいただきました。
むむむぅ。どこから話をするべきか。
■本当に時間管理の問題なのでしょうか?と、私はツッコミを入れたいです。
「膨大なタスクをどう処理するのか?」
多くの方が頭の中でこのような問いを立てます。
具体的な行動として、本を読んだり、テクニックに走るようです。
■ですが・・・。
私は時間を管理することには、限界があると思っているんですよね。
特に、現代のようにやることが多くなりすぎている場合には。
2008年、「明日の広告」を読んでいて気づきました。
10年前と比べ情報量は何百倍にも増えているにもかかわらず、情報を受け取る人間の許容量は変わっていないと記載があったのです。
■歴史を学んでいても、能力だけでなく、本質は変わらないなと思える記述をよく見かけます。
1万年くらい前から、みんな同じような失敗をしているんですね。
失恋して泣いて、愚痴言っている物語も平安時代からありますしね。
■成長しねーな(笑)。
人の能力に大きな変化がないのであれば、「膨大なタスクをどう処理するのか?」というアプローチには限界があるのではないでしょうか?
あなたはどう思いますか?
試しに問いを変えてみてはどうでしょう?
「大量のタスクをどう処理するか?ではなくて、そもそもやることを減らせないか?」
■という問いが、現在の延長戦上ではないイノベーションを生み出すのではないか?と考えています。
やらないことを決めて、やることだけに全力を尽くすと考えたら今の状況はどう変わるでしょうか?
状況によってできること、できないことがきっとあると思います。
■たとえば、私のように電話を取らないことは、会社員の方には難しいでしょう。
でも、できることもきっとあるはずです。
今、面倒くらいと思っていていて、頑張って取り組んでいることがあるかもしれません。
やらない選択はないでしょうか?
問いを変えるだけで、時間の問題が雲散霧消するかもしれませんよ。