時代に取り残された営業方法をしていて、どうして勝てるのか?
by 中村 仁 / 2017.09.10
先日、恵比寿駅の改札を出て、ニューヨークで食べた忘れられない味であるシェイクシャックバー
中村:「おっ、ナンパかー、結婚したよ。私」
と、わけのわからない勘違いをして、振り返ってみると女性が。
女性:「名刺交換をさせてください。会社の上司から言われているんです。
正直な人でしたね。
だから、名刺交換はしませんでした(笑)。
まだまだこういう会社がたくさんあります。
新入社員が根性をつけるために、やらせるという話も聞いたことがあります。
ただの根性試しならいいでしょう。
でも、現代で本気で営業するのに、時代錯誤なことをばかりやっていると成果出す前にやめてしまいます。
人材育成の面から考えて、どうなんだろう?と思わずにいられませんが、会社員ならいざ知らず、起業家が時代錯誤なことをやって、しかも、やめられず(
売上げが不安定で苦しむ起業家に向けて、壮大な比喩をからめて、
日本を含めた世界史を見ていると、営業と同じで、戦いの手段が時代ごとに変わっていて、非常に面白いんです。
最初は「歩兵」。槍や剣を持った人間同士の戦いですね。
どれだけ強い人でも2~3人斬ったら、刃がかけるし、体力もなくなるので限界があります。
第二段階は、メソポタミアに端を発する「チャリオット」。二輪の戦車を馬に引かせ、人が同上して立った姿勢から矢を放つわけです。
歩兵と比べると、スピードが凄まじいので威力がすごいんです。
第三段階は、「騎兵」。人間が直接、馬にまたがって矢を射ます。
利点はなんといっても、戦車を引かない分、スピードが出て機動力があります。
遊牧民の騎馬軍団が、ウクライナ地方を中心に勢力を誇ったスキタイ以降、ユーラシアの最強軍団でした。
しかし、騎馬軍団も15世紀に負けるときがきます。
オスマン朝のイェニチェリ(常備歩兵軍団)が備えた銃が登場します。
ちなみに、オスマン朝がサファヴィー朝と闘ったこのチェルディラーンの戦いは、織田信長の長篠の合戦よりも50年も前の話です。
50年前にもう鉄砲ですよ。世界ってすごいですね。信長もこの情報を持っていたのだろうか?
その後は、戦車、飛行機、今は物理的な攻撃でないサイバー攻撃まで発展しています。
常に時代の半歩先ゆく戦い方ができれば、軍事革命を起こして有利にことを運ぶことができます。
名刺交換の話に戻りますが(戻ってこれた。笑)、起業家の営業スタイルも、銃の時代に歩兵でやっているとどうなるでしょうか?
きっと全滅しますよ。
時代錯誤な営業をしている人はいて、でも、本人が気づいていないケースも多々あります。
コントロールが効かない営業しかできていない自覚がある人は、営業をしなくても、
「えっ、そんな方法あるの?」と、思うかもしれません。
そもそもコンサルタントという仕事は、人に頭を下げて仕事をもらうたタイプの営業方法では長続きしません。
であれば、戦い方の段階をもう一段進めなければ、今後行き詰まります。
考えてみて下さい。
他にも、もし、今のあなたができていなくて、やった方がいい次の戦い方(営業方法)には、どのようなものが考えられますか?
たとえば、個別コンサルしかやっていない人が、塾をやれば当然売上規模は大きく変わって来るでしょう。
セミナーを始めることで、それ自体の収益が上がったり、撮影してプロモーションは販売することもあるかもしれません。
戦い方を変えれば、戦況は一変します。
あなたが考えるやり方を知っているのは誰ですか?
いつあなたはそのやり方に取り組みますか?
小手先の技術を磨くよりも、波及効果の高い時代にあった営業スタイルを考え実験した方が結果は変わります。
試してみて下さい。