原則倒産の時代を生き抜く思考法
by 中村 仁 / 2017.11.18
昨日、原則倒産の時代だとお伝えしました。
データを見ても、5年で8割の起業は倒産すると出ています。
なるほど。
会社にいても危ないし、昨日、
どこにいけば安全なのでしょうか?と、あなたは思ったかもしれません。
もしかすると、問い自体が間違っているとしたらどうでしょう?
「周りの環境に左右されない自分になるのはどうすればよいのか?」
と、考えた方が、自分の人生のコントロール感を失わずに安心・安全に暮らせます。
既存の考え方や思考の延長で自分に質問したり、行動したりしている限りは状況は悪くなるばかりです。
先入観や思いこみを少なくし、自分が成長できる可能性を広めて人生の選択肢を増やすこと。
私はこれからの人生で人生のコントロール感を失わず生き抜くための考え方だと感じています。
ひとつ事例をご紹介します。
最近よくメルマガでご紹介する「美味しんぼ」を見ていると誤った先入観に固執したために、損をした事例が描かれています。
ビールの回でつまみに最高に合う丹波の黒豆を収穫に主人公がある社長を連れて行ったときのこと。
畑から直接収穫し、畑の入り口にござを引いて目の前で取り立てのマメをゆでていました。
よだれが出そうですね。
で、社長がゆであがったマメを手にとり、殻から出したところ、
社長:
「豆が黒い。腐ってる。わしに腐った豆を食わせおって~」
時系列が少し異なりますが、黒い豆を出されたことが原因で、ビール継ぎの名人がこの社長に引退に追い込まれてしまいました。
あなたはどうでしょうか?殻からにゅるっとだしたら、豆が黒い・・・
ですが、この黒豆。丹波産ですからね。黒いよ。最高に美味なわけです。
食べてみたらすべてがわかるのに、この社長は食べることなく見た目だけで判断し間違った選択をしてしまいました。
もし、彼が思い込みを持つ事なく、柔軟な思考で、豆を食していたとしたら・・・。
美味しんぼを見ていると、同じように既存の思考の枠組みに囚われてしまうシーンをよく見ます。
美味しんぼで有名な美食家海原雄山ですら、同じようなことがありました。
主人公山岡が鰹の刺身にマヨネーズを取り出したところ、「うわっはっは、やけを起こしおった!!」と言ってました。
でも、食べてみたところ、「ぐぬぬっ!」
「これだけ程度の低い客ばかり集ったのは初めてだ!!とてもつき合えん、あとは勝手に食べて帰るがいい!!」
と言って帰ってしまいました。
先入観に囚われて、新しいこと、他の人がやっていないことを敬遠してしまえば、自らの成長の可能性に蓋をしてしまう例でした。
「周りの環境に左右されない自分になるのはどうすればよいのか?」
冒頭の問いに戻ります。
先入観や思いこみを少なくし、自分が成長できる可能性を広めて人生の選択肢を増やしておくことで、「複数の選択肢が選べる状態」が理想だと考えます。
周りの状況が変化するだけで、自分も不利な選択をしなくてはならなくなるのは、(
では、「複数の選択肢が選べる状態にいる」には、どうすればよいのか?
普段から何に対しても好奇心旺盛な態度で何でも受け入れ試してみることです。
すると、たくさんの可能性に触れられます。
美味しんぼで言うと、既成概念に囚われない味付けもあるわけですから、まず口に入れてみる。
まずいと判断してから、「こんなものは食えるか」と判断しても遅くはないわけです。
鰹にはわさび醤油もいいし、マヨネーズもいいと複数の選択肢があれば食事をより楽しめます。
職人さんも鰹にはわさび醤油と杓子定規に捉えてしまえば新しい味の発見にはつながりません。
先入観や思いこみをなくし、まずは何事も試してみる。
我々のようなビジネスパーソンであれば、たくさんの本を読み、セミナーで学んだり、人と会って話をし、旅をし見識を深めることです。
たとえ会社が倒産しようと、社会の状況が変わろうとあなたが求められる状態になっていれば、複数の選択肢が選べるようになります。