半沢直樹から学ぶ自分の値打ちとは?
by 中村 仁 / 2018.01.08
年末年始、読んだ本の中には、何冊か小説がありました。
特に、半沢直樹の原作である
『オレたちバブル入行組』
『ロスジェネの逆襲』
『銀翼のイカロス』
『オレたち花のバブル組 』
は、実際に半沢みたいな人がいたら、会社員としてはアウトだとしても見ている側としては、胸がすく想いがする作品です。
毎回毎回、嫌な上司や部下が出て来るんですよね。
「お前、本当に大企業の上司か?」と思わざるを得ないくらい、読者をイラつかせる人が出てきます。
業務の担当年数や、勤続年数、肩書きの違いだけで能力がなくても偉そうに振る舞うわけです。
言動不一致も甚だしい。
極めつけは、プライドだけ高く、自分の責任は全く認めないときたもんです。
私の友人には大企業に勤めるめちゃ優秀で素敵な方が多いだけに「本当か?」と思わざるを得ないような人物がいて非常に興味深いです。
半沢はリアル社会ではアウトだけど、成果は出しているから言動一致している点で素敵です。
戦後、人口増加に朝鮮戦争やアメリカに追いつけ追いこせのキャッチアップもモデルの中で日本は高度経済成長できました。
経済大国で世界第2位になった特殊な環境(特に、大企業)だからこそ、終身雇用という制度が必要になったのでしょう。
しかし、その制度の負の側面として、制度の上にあぐらをかいた半沢直樹の登場人物のような人が出て来たのではないでしょうか?
歴史的に見れば、景気のよかった時代は、戦後からバブル崩壊までの約40年で例外中の例外です。
むしろ、今が正常。
時代はすでに変わったのに、考え方は変わらない人もいます。
思うんです。
30年勤めていたとしても、30年分の経験を積み上げたのではなく、同じ1年を30回繰り返したに過ぎない人が高い報酬をもらえる世のなかったやっぱり狂ってるなと。
「時間をかけたから価値があるのか?」と言いたい。(あっ、小説の嫌なヤツにね)
収入はより価値のある人間についてきます。
たくさんの価値を与えようとすることなく、結果だけ欲しいと思う人は、
翻って、我々も反面教師にできることがあるのではないでしょうか?
「売れない、売れない」と悩んでいたとしましょう。
でも、目の前の現象に悩む前に、自分の事業や顧客に対してどれだけ価値を提供できただろうか問いかけてみてはどうでしょう?
自らの値打ちを高めて価値貢献できれば、収入は勝手に上がっていきます。