フッサールの現象学から教えないコンサルを考察してみる
by 中村 仁 / 2018.03.03
今、私が教えている技術を使って教えないコンサルタントになった人が続々と年収1,000万円を実現しています。
彼らは何をやっているのか?
教えないコンサルタントは、まず、知識を教えることを重要視していません。
最も重要な○○のあぶり出しを先にやる必要があるからです。
その後、クライアントが問題だと思っていることをクライアントの視点から丁寧に観察していくプロセスを経ます。
次に、問題と捉えている主観による判断をエポケー(判断停止)してもらうようにしていきます。
あっ?何いってんだ?と思った方がほとんどでしょう。(笑)
ドイツの哲学者フッサールが提唱する現象学です。
コンサルティングに現象学って・・・。
教えないコンサルティングは哲学も取り入れています。
実は、クライアントに行動マインドセットをインストールし自信、行動、成果すべてを変えてしまう秘訣がコレです。
フッサールは、物事を思い込みで判断するのはやめて、意識でとらえた現象そのものを丁寧に観察し、記述するのを先にしよう、
判断はそのあとででもいいじゃないか?と言ってます。
教えないコンサルでは、クライアントに現象学的アプローチを試みます。
クライアントの多くは、上手くいかない現象が目の前にあって問題だと感じています。
問題が目の前に存在していると、クライアントが思っているわけですね。
でも、もし、問題だと認識しているものが自分の意識の中に現れているだけだとすればどうでしょう?
クライアントの意識の中に現れたらから「問題がある」と認識しただけだということです。
もしかすると、問題は自分の主観の中だけで存在していて主観の外にはないかもしれないのです。
全く違う視点が与えられることで、クライアントの見え方が変わり、問題が雲散霧消してしまうこともあるからコンサルティングは面白い。
私がコンサルを行うとき、クライアントの主観で問題になっている(思い込んでいる)ことを抽出し、一旦判断を保留させる試みを行います。
たとえば、
「○○さんは、△△な理由でセールスが苦手だとさっき言ってましたけどちょっとまってください。
なぜ、そう思うに至ったのか経緯を聞かせていただけますか?本当にセールスが苦手なのでしょうか?」
という着眼点を与え、さらに突っ込んで質問していくアプローチをとります。
現象学では、現象そのものを丁寧に観察して、記述することを大切にしています。
「セールスができません」で、済ませるのではなく、「セールスできません」という意識を取り去って、その現象を丁寧に観察し記述します。
たいていただの思い込みです。
「あっ、問題でもなんでもなかったですね。やります」
こんな感じに変わります。
思い込みってあなたも日常でよくやってしまっているのではないでしょうか?
▼「家事は女性がするもの」
▼「関西人は面白い」
▼「ブラジル人はサッカーが上手い」
とかね。決めつけかもしれませんよ。
実際に、ブラジルに行ってサッカーやってましたが、下手な人も一杯いましたから。(笑)
クライアントの問題が、あなたに関わることで問題ですらなくなる(