コンサルタントは、仕入れた知恵をカネを出す気のない人に渡してはならない
by 中村 仁 / 2018.03.18
コンサルタントの仕事は、粗利が限りなく100%に近いビジネスモデルです。
見ようによってはかっこ良く見えるし、(怪しくもね。笑)初期投資も不要だからなりたい人は多いようです。
でも、脳への仕入れにはお金がかかります。
その点を考慮すると、粗利100%なんてとんでもない。
しかも、仕入れのお金は変動費に見えて、実は、継続して必要だから固定費のようなもの。
知らないコンサルタントも多いけど、投資をしているからお金が残らないというのは言い訳で、金を残す力がその程度だと把握すると良いです。
もちろん、私も経験済み。(笑)
私のコンサルティングは、日々研鑽を重ねてきた知識を経験を通して知恵に変えクライアント
きっとあなたも日々、勉強に実践に研鑽を積んでいることでしょう。
真面目で堅実、長期スパンで物事を見ることができるコンサルタントのあなただからこそ言いたい。
「クレクレ星人に捕まらないよう逃げましょう」
彼らの特徴はわかっています。
「あなたの専門知識をください。もちろん無料で」
「まけて下さい」
と、言って来る、あるいは、口に出さないまでも同じような行動をとってくる人に会ってはいけないし、あなたの知恵を絶対に渡してはなりません。
先日、宝石店のショーケース前で宝石を見ていた際、「これタダでくれって言ったらどう言うかな?」と、考えていました。
宝石を無料でくれという人はいないでしょう?
でも、どういうわけか、あなたの知恵を無料でくれという人はいます。
知識を知恵に昇華させるには、知識を得るためのお金以外にもかかっている費用があります。
たとえば、習得するための時間、精神的コスト等いろいろなものが積み重なっているわけですね。
コンサルタントは、知恵が飯の種なんです。
形のないものを売るしかないから、これでお金を得ているんです。
宝石は光り輝いていて、目に見えるからタダで欲しいとは言わないかも知れませんが、目に見えない知恵であるコンサルタントの知見は価値がわかりにくいとはいえ、無料でくれとか言う人はお客様ではありません。
2年前、ある方からセミナーに招待すると言われて結局、集客をやらされたことがあります。
手口はこうです。
ビジョンを語って、そのビジョン実現のために手伝ってくれというものでした。
結局、集客を手伝ってほしかったので、ビジョンを語ることを隠れ蓑に使って相手にクレクレを要求してきたのです。
相手のお悩みごとに即して言えば、まだなんとかなったのですが。
クレクレ星人は、あなたの時間を無駄にすることに喜びを得ます。
吸血鬼のようなものです。自分は得はすれども、損しないわけですから。
彼らには依存的要素も混じっていて、感染力も強いので、彼らにかかったクライアントが一番不幸です。
もちろん、あなたも絶対に同じ場所にいてはいけません。
あなたのトイレ待ちをしていたり、あなたの個別相談の時間を約束外の話に持って行ったりもう大変。
最初に与える。この精神のないクレクレコンサルタント、コーチ、カウンセラー等の起業家の皮を被った偽物は早晩絶滅することでしょう。
我々の手でそのスピードを早めてあげることは、この世界をよくする一つの方策なのかもしれません。
今もあなたの後ろにいるかもしれません。