ぼったくり風俗店から学んだ商売の基本
by 中村 仁 / 2017.10.15
先日、久々に実家に帰って、兄のクルマでドライブしていた際、興味深い話を聞きました。
ナイジェリア人男性:
「へぃー、お兄さん。いい子いるよー。安いよ。入らない?・・・」
新宿歌舞伎町の近くで、ナイジェリア人のごっつい男性に声をかけられたそうです。
なんとか逃げてホッとしていると、「へい、ボーイ。いいとこあるよー」とまた別の店の呼び込みにあったそうです(笑)。
いまどき外国人を呼び込みに使うんですね。
客引きする店はぼったくりが多いと聞いた事があり、友人でも酷い目にあった話を何度か聞いたことがあります。
でも、客引きする店が、ぼったくりだという因果関係あるデータは見当たりませんでした。
運ですね(笑)。
あなたはぼったくりにあったことはありますか?
理不尽だと思いません?「もう二度とこねー」と思うでしょう。
今日は、ぼったくり風俗店から学んだビジネスで成果を出す考え方についてお伝えします。
別に特別なことではありません。
多くの士業・コンサルタントを見ていると、一過性の売上げしか目がいっていないことが気になってます。
ぼったくり風俗店は、対価に対する価値提供すらしていません。
その点、士業・コンサルタントは対価に対する価値は提供できているけれど、
ビジネス用語にLTVという概念があります。
生涯顧客価値という意味です。
まぁ、顧客リストの売上げ最大化と覚えておくと分かりやすいです。
あなたはあなたの顧客の売上げを最大化できていると言いきれますか?
常にLTVを考えてビジネスモデルを構築するようにしているでしょうか?
クライアントには、よく下記の質問をします。
「で、あなたのそのメイン商品を買ったら、
この質問に答えられる人は、何人いるでしょうか?
たとえば、個別コンサルティングという形のない商品を売っているとしましょう。
非常に販売しづらい商品です。
期間と得られるものを明確にしてパッケージングして販売する手法を編み出した人は天才ですね。
で、仮に高い商品(個別コンサルティング、塾等)を買ってもらえたとしましょう。
次の商品の準備はできていますか?
ダン・ケネディは言います。
「売り手が商品を提供するスピードより、顧客が商品を消化するスピードの方が早い」
顧客が自身の成長のために、サービスが欲しいと思っているのにあなたが用意していないとした
きっと別の面白そうな塾などに入るのではありませんか?
機会損失というのは、一見すると見えないから損してないように見えますが、実は、既存顧客に別の商品を販売しないことは、せっかく関係性ができた顧客を放り出すようなものです。
「えっ、それでも新規顧客が欲しい?」
試しに、あなたの売上げ表を分析してみて下さい。
全体の売上げは、何パーセントの人がもたらしているでしょうか?
ほとんどの売上げは、一部の顧客が上げているはずです。
手品の種をばらすようであれですが、先日、塾生と個別コンサル生に向けて有料で勉強会を継続して開催する案内を出しました。
塾生にリサーチをしていたところ、塾が終わったあとも強制力を伴う環境があれば行動できるという欲求があることがわかったので、早速作ったわけです。
50万円の塾に入ったからもう何も買わない?
そんなことはありません。
しっかりとコンテンツを作り込み、顧客に価値提供した上で、撮影してオンラインコンテンツにし、他の既存客やメルマガ読者にも提供していくわけです。
仮に2か月に1回実施するとしましょう。
(例)
セミナー:15,000円×10人×6回=90万円
オンライン:12,800円(オンライン)×20人×6商品=
波及的効果の高い行動を取るだけで、年商を250万円上げることだってできるわけです。
当然、塾で早々と元を回収した人や勉強会で関係性が強化された方から個別コンサルティングの申し込
塾一つとっても、LTVを考えて運営していれば、売上げを最大化することはできます。
こんなことを書くと、「まだお金を出させようとして、その方法まで披露までするとはけしからん」と言われそうですね(笑)。
LTVの発想をすることで、「おっ、LTVの着眼点があればすぐに売上げ作れるなー」
あなたの事業でも、同じように考えればいくらだって売上げを最大化することができます。
別の高額商品を作るでもいい、継続商品作るでもいい、顧客の需要を満たして上げて、LTVを上げる手段を探してみてください。
P.S.
冒頭でご紹介したぼったくり風俗店も、LTVを意識していたら目の前のサービスで満足させ、次回来てもらうための施策も実施して長く続くんじゃないかなあーと勝手に考えていました。
残念。