「常に危機感しかない」と言えるコンサルタントでありたい
by 中村 仁 / 2018.02.09
先日、東京出張した際、複数人のクライアントから昨年の総括を聞かせてもらう機会がありました。
2017年も初の年収1,000万円越えの人が、何人も出ていたようです。
うちのクライアントには、塾や講座をプロモーションで販売して、年収1,000万円を越えたりする人は多くありません。
プロモーションは便利なので、条件が整っている人にはおすすめしていますが、ひとつの手段に頼るとリスクが大きいので、小さく始めてもらっています。
「いやー、今度のプロモーションが失敗したら、終わりですよ」
たまに、こんなことを言う人がいます。
失敗して屋台骨が揺らぐようならやめた方がいいです。(笑)
「死なない経営」をすることが、最も重要。
うちのクライアントの場合、プロモーションに頼らないキャッシュ化の方法を複数交えているため、一度年収1,000万円を越えたら、その後、安定して収益を上げる傾向にあります。
投資信託でいうポートフォリオを組んでいますので、安心です。
初の年収1,000万円を越えたクライアントたちは昨年の結果には、喜びつつも満足していないようでした。
「自分はもっとできると思うんです。もっとクライアントに成果を出してもらえるはずです」
いいですねぇ~。
現状に満足せず、成長意欲が満々なのは、経済的成果の報告以上に嬉しい知らせでした。
「常に危機感しかない」
私の口癖をクライアントに伝えて帰ってきました。
コンサルタントは、「援助職」というセルフイメージだけでなく、「リーダー」の側面もあります。
クライアントは、コンサルタントのことをよく見ているんですね。
リーダーとして認め、コンサルタントの言う基準を信じて実行しても良い人か常に判断しています。
私はコンサルタントが、社長の目指す未来の実現に本気で貢献したいと思うなら、年収1,000万円なんて、すぐに越えるべきだと考えています。
会社員でも年収1,000万円をもらっている人は探せばざらにいます。(私は200万だったが・
塾をやったりすると、「経営とはなんぞや」みたいなことを語るわけです。
年収1,000万で経営語れます?
リーダーシップを発揮して、クライアントがついて来てくれるでしょうか?
もちろん、リーダーシップは、お金以外にも求められることは多々あるでしょう。
しかし、コンサルタントにビジネスの成長をサポートしてもらう以上、コンサルタントがギリギリの生活ではダメです。
コンサルタントが年収1,000万円を越えるべき理由は他にもあります。
クライアントや塾生は、あなたが次のステージに行かないと成長の頭打ちをしてしまうということです。
年収1,000万円のコンサルタントが、年収1,000万円のコンサルタントを育てるのはちょっと無理があります。
クライアントの成果は、せいぜいコンサルタントの7掛けです。
自分が成果を出すより、クライアントに成果を出してもらう方が難易度は高いんです。
援助者でありクライアントのサポートを生き甲斐とするコンサルタントが、
もし、あなたがコンサルタントでクライアントを成功に導くサポートがしたいなら、あなたが突き抜けきれていない、ましてや、経済的に困窮していてサポートしきれるでしょうか?
今、あなたの月の売上が10万だろうと、20万だろうとかまいません。
重要なのは、志。
今日、お伝えしたかったことは、コンサルタントに必要なリーダーとしてのセルフイメージを高く持って欲しいということです。
基準が変われば、行動が変わります。
年収1,000万円なんて当然。
そう思えるようになると、クライアントへの関わり方や自分の成長への意欲も変わるのではないでしょうか?
「常に危機感しかない」
コンサルタント自身の成長を止めず、クライアントの成果を頭打ちさせないための魔法の言葉です。
P.S.
最近、「福翁自伝」「論語と算盤」「武士道」を読み返しています。
ビジネスに多いに役立つ、あり方が多数書かれていてコンサルタントには非常におすすめです。
歴史を学んでいて思います。
昔の人は、本当にたくさん勉強していたんですね。
満足な書籍もなく、高価だったにもかかわらず勉強していた。
頭が下がります。